エンゲージメントは細胞レベルで面白いーー組織の「健康」を改善する思考と運営

株式会社スタメン カスタマーサクセス部部長の岡崎です。

エンゲージメント向上が、組織の事業成長をもたらす最適解だと信じ、日々多くの企業様の支援を行っています。

私事ですが、元麻雀プロの父親譲りで麻雀が大好きです。正解のない中で一打一打の最適解を追求する麻雀の奥深さは、まさに組織づくりと重なります。本記事では、この「細胞レベルで面白い」エンゲージメントの正体について解明していきます。

目次

エンゲージメントって美味しいの?

エンゲージメントは、「ワークエンゲージメント」や「従業員エンゲージメント」など、定義がいくつかあり、人によって解釈も異なりわかりづらい概念です。弊社では、「会社と従業員及び従業員同士の相互信頼関係」と定義しています。

非常に分かりづらい概念です。
なぜなら、概念であるがゆえに明確なイメージが持ちにくいからです。

エンゲージメントの正体は「組織のパイプライン」

エンゲージメントを簡単に図解すると、上司と部下、本社と店舗、経営と現場のような「物理的に離れているもの」を繋いでいるパイプラインのようなものです。

人々はパイプの中に情報や経験、熱意などがあり、接点を介して他者と共有し合っている状態なのです。
このパイプの有無、太さ、濃さがエンゲージメントの正体です。

この接点となるものは、仕事や社内イベント、チャットや趣味、部活動など、日々の生活や仕事をしていて他者とつながる機会です。
この接点が無かったり頻度が低いと、パイプは細くなったり消失したりします。

エンゲージメントって、Nice to have? Must have?

エンゲージメントと聞くと、「自主的な社員が増えるといいよね。」「あくまで+αな要素だよね。」といった、いわゆるNice to have(あったらいいな)であるという印象が強いかと思います。
逆に「義務でやるべきだ」といったMust have(不可欠)だという意見は少ないように感じます。

結論から言うと、「Must have」です。

もっと言うと、Must haveでないと人的資本経営の実践やエンゲージメント向上はかなり難しいです。
実際に、私たちはエンゲージメントを戦略的に高めることで、継続的な事業成長を実現してきました。エンゲージメントは単なる感情のスコアではなく、生産性や利益率を高めるための「戦略資産」なのです。

サッカー最高峰クラブチーム バルセロナのエンゲージメント

サッカーでのエンゲージメントの効果がとても分かりやすく、特にメッシ、スアレス、ネイマールのMSNトリオ時代のバルセロナが非常に印象的なので、このチームを例に挙げます。

2014-15シーズンでは3冠(ラ・リーガ、コパ・デル・レイ、チャンピオンズリーグ)も達成しており、成績も折り紙付きです。

この3選手はよく、プライベートも一緒に過ごすことが多く、時には誕生日をお祝いしに家に行ってたりなど仲も良かったと言われています。

その仲の良さ、つまりエンゲージメントというパイプが太く結ばれていることで、プレーでの連携や勝利に繋がっているといっても過言ではありません。

こういった選手のプレーを見ていると、サッカー経験者なら誰しもすごい!と感化されることも多いかと思います。

忘れてはならない「共通のゴール・理想」

ただ、こういった勝負やビジネスの世界でもう一つ忘れてはならない重要なポイントがあります。それは、「各人が同じ景色を目指している組織である」ことです。

企業においては、「理念」や「MVV」の浸透が一番近いですね。

また、バルセロナであれば、「優勝」「世界一」という共通のゴールを目指している集団です。

「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」

これは弊社の理念ですが、創業時から変わっておらず、今もなお、全従業員に伝え合い続け、浸透しています。

また、これを実現するための事業成長に必要な売上も少なくとも週次で共有しています。

言い換えれば、エンゲージメントというパイプを通じ、ゴールや理想となる「理念」や「売上目標」を共有しています。

なぜ理念が必要なのかは、これで説明がつくでしょう。

人間、誰しも忘れるから継続しなければいけない

エンゲージメント向上は、一過性のものではなく継続的に行わなければいけません。
(ゲージを溜め続けるゲームのように、継続的な努力が必要です。)
継続を怠ると、組織やメンバーはゴールや理想を見失ってしまいます。

また、組織の脳である経営陣がゴールや理想に対して、熱意が冷めると組織も冷めていきます。
だからこそ、エンゲージメントというパイプを使って、経営陣と従業員がゴールや理想を伝え合い続ける必要があるのです。

組織は、人の脳や神経、血流や細胞と一緒。組織の生命維持は、人の身体と全く同じ構造です。
私たちが目指す「理想の組織」は、「なりたい自分」を考える脳と同じ。
そして、身体(現場のメンバーや各部署)は、脳からの指令(戦略や方針)を受けて動きます。

また、脳からの指令の背景には、身体の感覚やフィードバックが必ずあります。

【人と組織の比較】

・脳(経営陣):ビジョンや戦略を考え、意思決定を行う。
・神経・血流(エンゲージメント):脳の指令を手足に伝え、現場の情報を脳へフィードバックする相互伝達のパイプライン。
・身体・細胞(現場・メンバー):指令に基づき、具体的な行動(業務)を実行し、脳へフィードバックする。

この「神経・血流」が滞り、情報や熱意の循環(エンゲージメント)が途絶えると、組織という生命体は徐々に疲弊し、異常をきたします。

あなたの組織の脳や神経、血流は健全に機能していますか?

人の体には元々備わっている神経や血流も、組織には自然発生しません。
物理的な壁や部署間の溝を取り払う、意図的で継続的なパイプ(エンゲージメント施策)が必要不可欠なのです。

だからこそ、物理的な壁を取り払う取り組みが必要です。

人間で言えば、擦り傷を修復する絆創膏であり、貧血になった際の輸血に相当するでしょう。人が健康体であることと照らし合わせた時、あなたの組織は健康でしょうか?ということをぜひ一度考えてみてください。

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この記事を書いた人

株式会社スタメン カスタマーサクセス部 部長。
広島県出身、中央大学 商学部を経て新卒で2019年からスタメンに入社。
営業→マーケティングを経験し、現在はカスタマーサクセス部でエンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」の導入企業様へ初期設計〜運用改善の支援に従事。

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